- Yusuke Kashiwabara
歌舞伎は値下げじゃない!
飲食店は徐々に復活の兆しが出てきているのでしょうか?
といった感じで、外から覗くと混み始めている店が多いのではないかと思います。
新宿等目の敵にさられている部分は地域によって、まだまだなとこもあるようですが、徐々に復活しているのではないでしょうか?
一方イベント業はまだまだこれからが佳境です。この7・8・9月が実質経営的には一番大変な時期なのではないでしょうか?
担当者レベルは10月以降の仕事が来ている感じはありますが、入ってくる数字からすると緊急自体宣言以降一番苦しい時期なのではないかと思います。
イベントによっては人気が高いものは即完売になるので蜜を心配して延期になったり、ソーシャルディスタンスの規定で売り上げが半分にしかならないところは
7・8月はやっても赤字なのでできないということもあります。
特にPA・照明の会社なんかでいうと抱えているものが人件費が多いだけ、かなり厳しいようです。
そんな業界の渦中にいる柏原です。
今日は歌舞伎は値下げじゃない!です。
これ今日の朝のニュースなのですが、これにはまいった!という気持ちでした。
はっきりいってショックなニュースです。
10月開催予定の顔見世興行について、「S席」の値下げ。詳細は記事参照
https://news.goo.ne.jp/article/newswitch/business/newswitch-22882.html
御園座の社長はなぜこの値下げを決めたかというとこういった意見なようです。
「原点に返って、歌舞伎をみたことない方にもみてもらえるような価格にしたい」といっているようなのですが、はたしてそれが若い方が見にくることなのかなーと思います。
これは本当に若い人のことをわかってないなーと思います。あくまで個人的な意見ですが、この値下げで行こうと思うのはおそらく35後半から40代くらいで行ったことない人程度な気がします。しかもS席の値下げなんでしたらそれより安い席はもともとあるので、みてもらえない方にみてもらえる施策になっているのかよくわかりません。
そもそもS席が入っていないんだとしたら、そもそものサービス上の問題な気がします。
みてもらえない方に見てもらうのであればオンラインの施策が一番有効ではないのかなと思います。価格帯を下げて、オンラインでの導入を図るのが一番です。
逆に会場の席は価格帯を上げてしまって、富裕層向けに完全にプレミアなものにしてしまうことの方がよっぽど施策としては見てもらえない方にも見てもらうにはいいのではないでしょうか?
こういうことをいうと、現場の臨場感がいいいんだよ!
ってすぐ言うおじさまたちがいるのですが、そんなことは100も承知です。
それがわかった上での臨場感を感じてもらうためにも、導入としてオンライン施策は必要です。
オンラインとオフラインを分けて考えすぎで、この辺りはリテラシーがありながらの値下げの決定なのか、どうなのかも疑問なところです。
この決定によってその他の舞台も値下げに吊られると業界が圧迫されないかが心配です。
ただでさえ、席数少なくするのにさらに値下げですからね。
こういった試作に世の中の決定権のある惰性で生きてるおじさんがのってしますと本当にイベントは沈んでしいます。
もはや成り下がっている施策にしか僕の目には映りませんでした。
例えばオンライン施策を導入していけば、昔はよく見に行っていたけど、
現在は足腰が悪くなって、見に行けなくなったおじいちゃんおばあちゃんが見れたりすることもあるわけです。
都会に来れないかたも見れます。
なぜ演者は歌舞伎をやっっているのか?お客さんはなぜ歌舞伎を見に行くのか?
これをもう一度考えてもらいたいです。
このコロナ状況かで密問題でいつも見に行っていたけど見に行けなくなった人はたくさんいます。
そういったいつも楽しみにしていた常連の方のためにも是非オンラインの施策を並行して考えて行ってもらいたいものです。
ではまたー!